主導権を操る禁断の手法

終わりの見えない長話に気が遠くなり、やっと終わった時は疲労困憊も甚だしいことがある。あるいは、いい気になって話し続ける相手に、「少しはこっちの話も聞けよ」と苛立つこともある。

そんな事態を避ける心理的手法がある。
きわめて悪魔的手法なので、細心の注意を払って使用してほしい。

ひとつ目は、「物を落として会話を中断させる」方法だ。
特におしゃべりな人に多いのが、自分の話に夢中になるあまり、他人のことを考慮しないまま話を続けることだ。

この場合は、手に持った資料やボールペンをポロッと落として、相手を驚かせる。
すると、それを無視して話し続ける人はまずいない。いったん会話を中断させることができれば、「失礼しました。ところで、こちらとしては…」と話の流れを奪い取ることができるというものだ。


もうひとつは、「タイムアウト」と呼ばれる心理学のテクニックで、「すみません、ちょっとトイレに…」「あ、携帯に出ないと…」と突然その場からいなくなるものだ。
唐突に切り出しても全く問題はない。いったん姿を消して、再び戻ってきた時に第一声を自分のものにしてしまえば、主導権はこちらのものになる。例えば、サッカーでもバレーボールでも、チームが劣勢に追い込まれたときは、監督がすかさずタイムアウトをとる。そうやって心理的にリフレッシュして流れをコントロールするのだ。